Ⅴ.結束バンドの作業性向上によるコストダウン

 結束作業を効率的に行い、また信頼性の高い結束を実現するためには、専用結束工具を使用することが大変効果的です。結束バンドの使用量や作業環境に合わせた最適な結束工具を使用することによって、作業効率の改善、並びにトータルコストの削減を可能にします。

 結束工具には、使用する結束バンドの幅や使用量によって様々な種類があります。
 簡易結束工具(下記写真左)は、締付強度の調整はできませんが、経済的で、保守など現場での作業や結束数量が比較的少ない場合に適しています。
 締付強度設定機能付き手動工具(下記写真中央)は、最も一般的な工具で、使用する結束バンドの幅によって様々な種類があり、幅広い用途に使用されています。
 空圧式結束工具(下記写真右)は、ボタン操作だけで締付および切断が可能なので、作業者の疲労を大幅に軽減することが出来ます。これら空圧式工具も、結束バンドの幅によって締付強度の設定が可能です。

 締付強度設定機能付き結束工具を使用することによって、適正な締付力で結束バンドを結束することができます。また、作業者による締付力のバラつきをなくし、結束性能の品質を一定に保つ事が可能になります。
 これらの結束工具は、ストラップをヘッドと面一に切断することによって、鋭利なカット面で作業者や他のケーブルや機器を傷つける事を防止します。

簡易結束工具 締付強度設定機能付結束工具 空圧式結束工具

簡易結束工具

締付強度設定機能付結束工具

空圧式結束工具

 全自動結束工具を使用すると、結束作業のトータルインストールコストを、大幅に削減することが出来ます。

 通常結束バンドを一本結束するのに、手作業では5秒~10秒必要と言われていますが、全自動結束工具を使用すると、結束作業は1秒以内で終了します。

 下記のグラフと表は、手作業と自動結束工具を使用した場合の作業時間と労務費の比較です。(工具や結束バンドの価格、また労務費等は一例で、実際の販売価格や労務費とは異なります)。

 通常の結束バンドを使用する場合と比較すると、全自動結束工具用結束バンドの単価は高くなり、また装置導入に初期投資が必要となります。しかし、結束作業効率が大幅に改善されることにより、結束作業時間が大幅に短縮され、トータル作業コストが大幅に低減するケースがあります。

 また、ロボット搭載用の全自動結束工具を利用して、結束作業の全自動化をすることも可能です。

全自動結束工具

全自動結束工具

全自動結束工具

全自動結束工具

コスト比較

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