結束バンドの耐衝撃テスト
結束バンドの性能を確認する方法として、耐衝撃テストというのがあります。これは、外部からの物理的な衝撃に対し、どのくらいの耐性を持つかという一つの指針となります。
一般的に樹脂成形品は乾燥時には引張強度は強くなりますが、脆くなり衝撃に対し弱くなる特性があります。
以下は衝撃テストの方法と、その結果です。
 |
 |
結束バンド幅 |
マンドレル直径 |
落下重量 |
2.5 or 3.6mm |
12.70mm |
28.35g |
4.8mm |
25.40mm |
113.4g |
7.6mm |
31.75mm |
226.8g |
|
落下高さ |
落下距離インターバル |
0~203mm |
6.4mm |
203~508mm |
12.7mm |
508~1,067mm |
25.4mm |
|
1.
|
結束バンドを上記方法に従って一定の径になる様に曲げる。
|
2.
|
バンド幅によって、落下させる重りの重量を決める。
|
|
1.
|
決められた重量の重りの最大の高さ(42インチ)から落とす。
|
2.
|
バンドが破断したら決められた落下距離のインターバルに従って徐々に重りを落とす位置を低くしていき、破断しなくなる地点を記録する。
|
|
 |
 |
ナイロン66製結束バンドは、湿度50%の時は、最大限の高さからの衝撃でも破断することはありませんが、湿度10%の時は低い高さからの落下で破断してしまうことがわかります。これに対し、ポリプロピレン製結束バンドは、どの湿度でも最大限の高さから重りを落下させても破断することはありません。これはナイロン66とポリプロピレンの吸水率の差から生じる現象です。
ページの先頭へ